「・・・!」
「どうした」
少し前を走っていたアーミィが、急に立ち止まったジャックに気づき、引き返してくる。
「今・・・あの方向に、鳥が・・・」
「鳥?」
「・・・鳥・・・のような・・・」
「・・・レーダーは何も感知してない。
この辺一帯、とくに歪みが発生した様子も、する気配もない・・・となると・・・
ゴーストか、それの影の可能性が高いな。」
「ゴースト・・・?」
「次元の狭間ってのは、単にMZDの世界とニデラ世界を隔てているわけじゃない。
俺たちが知らない世界も、この狭間のすぐ向こう側に存在してる。
たまにだが、そういう他の世界の様子が映りこむことがある。
そういった事象全般を、俺たちはゴーストと呼んでいるんだ。」
「・・・・・・」
「害があるものじゃない。むしろ気をつけなければならないのは、
ゴーストのフリをして、狭間に存在している奴ら・・・おい、聞いてるのか?」
「・・・ゴースト・・・か・・・」
「(ため息)・・・行くぞ。」
ごきげん♪
バトーさん、ほんまええ男やねん。